ぶら~り 道草一日旅
旧近衛邸の前で。
西尾城(西条城)の創建は、承久の乱(1221年)で戦功のあった足利義氏が三河国の守護に命じられたことに始まると伝えられる。天正13年(1585)から歴代城主による城の修増築が進み、城下町を外堀と土塁で囲む総構えの体裁ができ上がる。この外堀内には、武士、町人、百姓が混在していた。今回は、この西尾城跡を整備した西尾市歴史公園と外堀で囲まれていたという城下町の中心を巡ってみよう。
西尾駅から600mも歩けば、吾妻町、本町に着く。三間通りから日ノ御碕龍神社へ。このあたりは小路がつながる。本町通りは西尾藩御用達の商家が軒を連ねた。古い商家や漢方の店が今も商いをしている。文久元年創業の味噌蔵「はと屋」も訪れてみたい。肴町もかつて日用品を扱うお店が並んだところ。今もその面影を残している。唯法寺と崇覚寺を取り囲むように小路が回り、ここでも城下町の風情が味わえる。
歴史公園では、西尾城へのイメージをふくらませ、近衛邸でゆっくり西尾のお抹茶をどうぞ。西尾の和菓子店が交替で1日おきに、和菓子を用意している。
この城下町にも食事処、和菓子やスイーツの店が多い。西尾の味を楽しんでみよう。
名鉄西尾駅前で。駅ビル内には、にしお観光案内所がある。
旧近衛邸庭園から、本丸丑寅櫓をのぞむ。
城跡に残る本丸の古井戸。
尚古荘で。昭和初期につくられた京風庭園。西尾城の遺構を利用して作庭されている。
⑮お休み処・伝想茶屋。豆腐料理や豆乳を使った喫茶メニューから、土産コーナーもある。2階には、昔の生活民具も展示。
②六万石ギャラリーで語り合う。築100年の民家を改装して開放。お抹茶やコーヒーも出る。懐かしい駄菓子も売っている。(吾妻町発展会が運営)
③夢菓笑「おきなや」で。豆腐のようにソフトな食感、抹茶あんの「西尾豆腐」、抹茶大福もある。
歩道も整備された本町通り。大正12年創業の呉服の大黒屋前で。
日ノ御碕龍神社。「白龍さん」と呼ばれ、町の人々に親しまれている。
風情のある唯法寺(左)と崇覚寺の間の小路を歩く。
肴町を歩く。
西尾の産土(うぶすな)神様、伊文神社。歴代城主や庶民の信仰を集めた。
⑧全国でも唯一、抹茶色のポストが立っている。1万人大茶会(2006.10)の記念の掲示板もある。
⑩明治13年創業というスイーツのツタヤ。店内奥の落ち着いたティールームで、抹茶プリンをいただく。
⑫健康効果の高いお茶の渋みの成分カテキンをそのまま店名に。カテキン堂の抹茶の大判焼きをほおばる。柔かい。店は以前郵便局(明治4年築)だったので、ポスト焼きもある。
旧近衛邸で抹茶をいただく。京都の公家・近衛邸の邸内にあった数寄屋風意匠の書院と茶室を移築した。江戸後期の建物。茶室には亭主床があり、公家の茶室の特色を持つ。
⑥はと屋の敷地には、ビュッフェ「伝」、蔵売店、鉄扉の蔵を改造した味噌料理、西尾おでんの「傳の蔵」がある。写真左は傳の蔵のおばんざい膳。
築100年のはと屋仕込み蔵を見学。ここでコクのある赤味噌が試食できる。
20年前まで、はと屋で使っていた珍しい精穀機、焙煎機なども見学できる。
⑪中央通りで目をひく商店のマスターたちのキャラクター人形。幸町の角で一緒にパチリ。大手門跡の石碑も。
※この記事は2011年04月10日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。