明治23年、米穀を扱い創業。その後、現在代表である太田直樹さんが昭和37年に独立し太田商店を設立。以来、家畜の食事である飼料、大地や植物の食事である肥料の製造を手掛けた。これらの事業では、生命の循環と自然を強く意識した「食の安全」を追求していった。
この事業と並行し、40年の開発期間をかけて「美味しく・栄養価が高く・安全」を製品化した自社ブランド「ランニングエッグ」の販売を開始した。この卵は、創業以来安全な飼料を提供し続けてきたエサ屋のこだわり卵だ。産卵後3日以内の卵のみ販売するという鮮度へのこだわりも強い。
「子どもの頃、卵は貴重品であり、食べられるのは病気の時くらいでした。病床の母に栄養たっぷりの卵を食べてもらいたくて自分で鶏を飼って、産みたての卵を卵かけごはんにして母に食べてもらいました」という直樹さん。これが究極のこだわり卵を生み出すきっかけになったという。安全で安心な美味しい食べ物を提供することで、日本中に居心地の良い家庭がどんどん増えて行くことが太田商店の願いだ。
そして近年、新しい取り組みとして、純国産地鶏である「岡崎おうはん」の鶏肉にも注力してきた。一昨年に東京で開催された「地鶏・銘柄鶏食味コンテスト」で最優秀賞を獲得すると一気にブレーク。名古屋コーチンと遜色のない旨みと弾力のある歯ごたえが持ち味だ。
太田商店敷地内にはレストランと直売所があり、ランニングエッグと岡崎おうはんを味わうことができる。人気メニューは「究極のたまごかけご飯」と「岡崎おうはん地鶏ステーキ」。県外からのお客さまも多く、週末のランチタイムには行列ができる。
※この記事は2014年07月10日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。