福を引っ張り 友を引き込む


名鉄鉄西尾蒲郡線の西幡豆駅周辺で、年2回開かれている「幡豆・友引市」は、年々地元参加者も増え、着実に地域に根づいてきた。遠方からわざわざ訪れる人も多くなった。
 主催はNPO法人幡豆・三河湾ねっと(石川金男理事長)。平成18年、旧幡豆町は県の団塊世代地域づくりモデル事業として、2団体がそれぞれ活動。東・西幡豆駅でのスケッチ大会、演奏会や海の生物の観察会、海岸の清掃などの活動に励んだ。同事業終了後も引き続き、まちの活性化に取り組もうと、平成19年4月、新たに「NPO法人幡豆・三河湾ねっと」を立ち上げた。そのデビューイベントが、福を引っ張り、友を引き込む同年5月の「友引骨董市」だった。以来、毎年春・秋に開かれ、当初は10数店の参加だったが、今では40店に。パフォーマンスの人たちも増えてきた。さらに、平成20年秋から、地元の蔵元「尊皇」も参加。その沿道の民家もフリーマーケットなどで加わってくれた。


衣類などを展示する参加の皆さん。

手づくりの作品を前に話もはずむ。

本堂前でのダンスパフォーマンス。

地元の作家さんたちの個性的な陶器もずらりと。

 第13回になる今年春の幡豆・友引市は、4月21日に行われた。第1会場の祐正寺境内(西幡豆駅すぐ西)では、骨董各種、陶器やガラスアートなどの手作りクラフト、オリジナルの和菓子、クッキー、コーヒーはじめ、スローフードもずらり。地元「すずみそ」のとん汁、アサリのみそ焼き丼も好評だ。パフォーマンスも武将漫才、ヨサコイの演舞、蒲郡市老人会と幡豆民舞の民舞共演など。本堂では設楽町のお年寄りによる巨大布絵展、中日写協の写真展もあった。
 祐正寺から沿道のお店を楽しみながら、第2会場の「尊皇」に着くと、利き酒大会、自社製甘酒の接待、スローフードの出店で賑わう。
 郷土色にあふれたオリジナルのアートや食。「手づくりだから楽しいし、心と心がふれあえる」と、事務局の中村郁子さんも話している。


お問い合わせ先
NPO法人幡豆・三河湾ねっと事務局・中村さん
080-5295-9098