本宿代官屋敷で本格イタリアン
「ユギーノ・ユーゴ」は、江戸時代 文政十年(1827)に建造され、この度修復プロジェクトによって息を吹き返した由緒ある武家屋敷「本宿代官屋敷」にある。この屋敷を取り巻く数々の興味深い物語は、貴重な資料や古民具などと共に併設の郷土資料展示室で知ることができる。
オーナーシェフは、大阪や京都の有名レストランでキャリアをスタートし、20代半ばでイタリアへ渡り本場の技術と感性を研鑽。28歳の若さで当時ミラノで最先端と言われたレストランの料理長に就任。日本へ戻り、29歳でイタリア政府公認の老舗レストランの料理長に抜擢された。2011年、流行や派手さにとらわれず上質な素材と高い技術で生み出す純粋なイタリア料理の素晴らしさを故郷で披露したいと地元岡崎に「クチネッタ・ユギーノ」を開業。2019年春、本宿代官屋敷プロジェクトに参加し、新たに「ユギーノ・ユーゴ」を開業した。
様々な組み合わせが楽しめるランチメニューのなかから、今回ご紹介する人気メニューは「自家製サルシッチャ(パスタ)と季節野菜のニョッキ、前菜の盛合せ」。三河豚の挽肉と地元の野菜を使用した本場イタリア仕込みのサルシッチャは、もちもちした食感が特長の味わい深い逸品。季節野菜のニョッキは、じゃがいもをボイルして裏ごしし、卵、パルメザンチーズ、ナツメグ、小麦粉で練りあげている。前菜の盛合せは、イタリア産の大麦を使ったサラダ・パプリカのオーブン焼き・いわしのオイルサーディン・スナップえんどうのアンチョビ和え・れんこんのアラビアータ・イタリア産のミラノサラミ。これに加えてイタリアの伝統的な料理「サーモン(鮮魚)と三河あさりの白ワイン蒸し ケッパーとレモン風味」と「一ノ宮ロールケーキ」、コーヒーor紅茶がセットとなっている。軽くて爽やかな甘みが人気の一ノ宮ロールケーキがお目当ての場合は、その日にあるかどうかを事前確認した方がいいだろう。
※この記事は2019年07月01日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。