高浜の郷土料理 とりめし
高浜でとりめしが生まれたのは百年以上前、高浜市の地場産業として卵の生産が盛んになった頃からといわれている。現在では街おこしの一環として「高浜とりめし学会」が設立され、市内の各所でとりめしを食べることができる。
安兵衛がとりめしを出し始めたのは38年前に開業した初代の頃。お婆ちゃんの十八番料理だったとりめしをお店で出したところ評判がよく、定番メニューになったという。現在は、脱サラをして店を継いだ二代目がその味を受け継いでいる。
味付けのポイントとなるたまりは、この地方が生んだ醤油の一種で、うま味のある調味料だ。鶏肉の脂が独特のコクとツヤを出していて、若干甘みがある。にんじん、しいたけ、ちくわ、板こんにゃくなどの具は、地元産にこだわっている。とりめし目当てに遠方からの常連客も多い。
安兵衛のとりめしは、一日に一回炊いて売り切れたら終了。単品で150円だが、定食の白いご飯をとりめしに変更して食べるのが安兵衛流。今回取材したのは、人気メニュー「煮かつ定食」の白ごはんをとりめしに変更したもので、変更は無料、二杯目から150円プラスとなる。
むろあじ、本かつおをふんだんに使ったうどんタレをベースにした煮かつは、出汁がきいていて評判がいい。自慢の手打ちうどんはこしがあり、中太麺。温・冷どちらでも選べる。
テーブル席と座敷席があり、2階の広間では宴会ができる。宴会時は、ビールサーバーや冷蔵庫の飲み物はセルフサービス。ママ友会やスポーツの後などの利用客が多いという。小さなお子様も大歓迎。
※この記事は2015年07月10日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。