五感を刺激する寿司ランチ
「どうしても料理の世界へ行きたい」そんな思いで6年間勤めた会社を脱サラして魚屋へ修行に出た。魚をさわれるようになった頃、寿司店で4年、日本料理店で5年、そして平成23年に寿和をオープンした。
毎朝仕入れる活きのいい旬素材が食べられるということで地元では評判がいい寿和。料理人でありオーナーの廣田氏は「できる限り手を加えずに素材の良さをサポートするのが僕の役目」と素材を活かす調理法にこだわる。一切の妥協は無い。生きたまま出したいものが朝市で見つかると簡易いけすが店内に置かれ、好みの調理法でオーダーを受ける。また、旬のものは旬に出したいという思いから、メニューは毎日開店前に書きかえられる。また、廣田氏は元々寿司職人だったため寿司メニューも充実している。
今回紹介するメニューは「寿(寿司)ランチ」。寿司は、さわら・三重県産天然キハダマグロ・甘エビ・ままかり・ぶり・タコの6貫。さわらは鮮度がよくないと生では出せない素材なため焼き魚が一般的だが、刺身ならではのもっちりした独特の旨味を味わうことができる。鉢魚はぶりの照り焼き。揚げものは、えび・柿・ピーマン。珍味である柿の揚げものは甘みがあって人気があるという。本日のおかず2品は、秋野菜の炊き合わせ・キノコと春菊のおひたし。サラダ、松茸の茶碗蒸し、赤だし、季節のデザートはミルクティーのゼリー。色とりどりの旬素材が盛り付けられたこだわり料理は、五感を刺激する。寿司、料理共に仕入れによって変更がある。
ランチタイムは女性客が多く、夜はお酒と料理を楽しむ男性客が多くなるという。お酒は、和食に合う日本酒にこだわっていて、純米大吟醸などの銘柄が季節によって入れ替わる。
※この記事は2017年01月01日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。