ふっくら肉厚で香ばしい 炭焼きうなぎが絶品!
十一八に初めて訪れたのは2002年の夏。みどり35号で一度取材させていただいた以来およそ20年ぶりの訪問となる。3代目も変わらずお元気で「覚えているよ」と気さくに話してくれた。今回は4代目の石川伯義さんのご厚意により炭火焼きうなぎを焼く現場まで撮影させてくださった。
厨房に伺うと、焼く前の串に刺されたうなぎが炭火に置かれている。表裏表裏とリズミカルに焼かれていくうなぎは返すたびに香ばしさを身にまとう。煙がモクモクとうなぎを包むとパタパタとうちわで扇ぎ、また裏返す。こうしてこんがりと焼きあがったうなぎを門外不出のたれにくぐらせる。このたれに使われているのは九重味淋。たれは100年以上も継ぎ足しして旨味が凝縮されている。たれにくぐらせて、また炭の上で表裏表裏。旨味と香ばしさをまとったうなぎがパタパタと扇がれると、おなかの虫が騒ぎ出す。
このうなぎを食べたくて、十一八には行列が絶えない。創業は大正9年頃。メニューはうな丼やうな重、ひつまぶしの他に十一八オリジナルの定食がある。定食には旬なおさしみともずく、そして肝吸いが付いてくる。うなぎの旨味や香ばしさは言わずもがな、肉厚でふんわりと焼き上げられたその味は絶品である。
碧南駅から徒歩6分、近くに訪れた際はぜひ足を運んでみてほしい。
※この記事は2023年07月01日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。