日本の四季が味わえる 刈谷の老舗天ぷら屋さん
刈谷で天ぷらと言えば「天ぷら杉」。昭和57年(1982)に創業、今年でちょうど40周年になる老舗である。お店の扉を開くと揚げたての天ぷらのいい香りと店員さんの溢れんばかりの笑顔。大将は明るい気さくな2代目の杉浦建太郎さん。現在、金土日の夜は大大将(初代)が、それ以外の平日昼や夜は大将(2代目)が自慢の天ぷらを揚げる。
天ぷら一筋約60年の大大将が厨房に立つと、きりりとその場が引き締まる。食材は地産地消に拘らず日本全国から旬のものを取り寄せている。このお店の特長は、なかなかお目にかかれないような季節の食材が次々に提供されるということ。これからの季節(秋冬)の旬なお野菜は栗、ちょろぎ、菱の実、下仁田葱、山ごぼう、金時にんじんなど。魚介は白子、牡蠣、本ししゃも、ワカサギなどだ。揚げ油の配合は季節によって変えている。
何回通っても、その時に何が出されるか分からない。「今日は何が食べられるのかな」と天ぷらの揚がる音を聞き、想像するだけで心が踊る。平成23年(2011)にお子さまからお年寄りまでが過ごしやすいように店内が改装された。広々と使いたい人にも、個室が希望の人にも嬉しい空間だ。天ぷらが運ばれてくるとみんな笑顔になる。目で楽しみ、食感に感動し、口の中で旬の深みを知る。日本の春夏秋冬は天ぷら杉にあり。
※この記事は2022年10月01日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。