安城市民のソウルフード 進化し続ける中国料理店
JR三河安城駅南口より徒歩2分。老舗中国料理店「北京本店」は令和2年で創業60周年を迎える。
入口から流れるのは「黄金色の北京飯」の歌。名物はもちろん「北京飯」だ。トロトロの卵にカリッと揚げた豚肉の唐揚げをのせた甘辛醤油味の逸品である。米は味と香りの余韻が残るよう研究を重ね安城市の契約農家から仕入れ胚芽を少し残した7.5分づきのものを、豚肉は三河で育った三河ポークを使用。豚肉本来の旨味が引き立つように味付けをせず衣に調味料を合わせて揚げられている。口に入れた瞬間に広がるのはふわっとした卵の優しさとカリッとした食感、そして深みのある旨味。三河の安城市民のソウルフードであることはもちろん、日本全国から「北京飯」を求めやってくるのも頷ける。三河のものを使い料理を作るのが北京本店流。
「まぜそば」の醤油には中川醸造(刈谷)のものを、「有機白醤油あんかけ」には七福醸造(碧南工場にて製造)の白醤油が使われている。安城農林高校の生徒たちが育てた3Aポークを餡にした「皮から作る自家製うす皮餃子」や、豚肉本来の甘みが味わえるミンチ肉がたっぷり入ったゴマ風味香る「坦々麺」も人気メニューだ。
代表の杉浦充俊さんは3代目。先代が急逝した為レシピを書き残したノートと共に「北京飯」と「北京本店」を継いだのは19歳の時になる。
「初めは、北京飯の味も先代のようにはいかなかった。それでも通い続けて下さったお客様に助けられて今がある」と店主は言う。
令和2年10月1日には「北京パン」と「角煮パン」が発売された。こちらは「ピアゴ ラ フーズコア三河安城店」にて購入できる。
その次は「北京缶」を作る予定だ。某テーマパークのように予約券を買うと、並ばずに入れるシステムを作ったのも北京本店ならでは。
老舗中国料理店の挑戦はまだまだ続く。
※この記事は2020年10月01日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。