身近な素材がコースの主役に
フランスの街角にある普段着のレストランの雰囲気。「アットホームな味を大切に」と言うオーナーシェフ、村松建滋さんのウデとセンスは確かだ。
三河湾の魚、近くの畑で採れる人参やゴボウなど、新鮮な地の素材が、見事にコース料理の主役に変身する。
村松さんは碧南市の出身、この道30年になる。東京・パシフィックホテルに勤めたあと、フランスのアルザス等で、2年間、本場の味を学んだ。帰国して東京、名古屋で働き、1990年「ル・ラパン(うさぎ)」をオープンした。
自分の味にこだわりながらも、マンネリにならぬよう常に努力。「奇をてらわない。見た目でなく、安心できる味でありたい」と村松さん。
昼は1,800円(税別)から。例えば、この日の2,500円(税別)のコースは「帆立貝と海老と人参とじゃがいものサラダ」「本日のスープ」「本日の魚のムニエル・アーモンド風味」と「仔牛ヒレ肉ソテー・紅花風味クリームソース」から一品、「自家製デザート」「コーヒー又は紅茶」。
この日のかぶのスープは、なめらかで美味しく、ほっとする味だ。家庭風というが、どうしてどうして、味は本格的。ホールサービスの奥さんの笑顔にも心安らぐ。夜は3,800円から。30席。年6回はレストラン・コンサートも開く。
※この記事は2002年01月10日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。