世代を超えて愛される 老舗洋食店の挑戦は続く
扉を開けると迎えてくれるのはヴィンテージ家具と「いらっしゃいませ」という温かな声。レストラン仔馬秋葉本店がお店をオープンしたのは今から62年前。安城市旭町へ昭和36年(1961)3月にオープンし、昭和63年(1988)にここ現在の場所へ移転した。オーナーの杉浦さんがレストラン仔馬に入ったのは28年前で、2010年10月に正式にオーナーになる。
「やる以上は習慣や風習を変えていく」という信念を持っていた。コスト面や労力面、味や風味、食感、そして従業員への教育など、同じスタイルで続けるのではなく変化を恐れなかった。例えば手ごねハンバーグにGOURMET関しては8割機械で2割を人に変えてみると作業時間が半分くらいになる。最終段階で手ごねにして微調整して温度を管理し焼き上げる。肉汁が溢れて旨味が逃げず、火が通りすぎないように5%は余熱を使う。甘エビの頭を大量に入れ、ブーケガルニで作るアメリケーヌソースで作るカニクリームコロッケや2~3日牛筋を煮込んで作るカレー、季節のスープなどにはすべて地元安城の食材が使われている。
このレストランが好きで50年以上通っているお客さんも少なくない。「普通に来て普通に食べていただきたい、お客様に愛されるお店を目指したい」と語るオーナーの目は力強くまっすぐである。
※この記事は2023年10月01日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。