伝説のとんちゃん 究極の生タン
「初代が73歳の時、48年間続いた店をやめると聞いて加茂園がなくなるのは忍びないということで私が弟子入りし、3年前に暖簾を受け継がせていただきました」と語る二代目店主。実は、二代目は加茂園の味に魅せられて8年間通ったという加茂園の大ファンだった。当初の店は安城市役所近くにあったが、昨年の12月に名鉄南安城駅前に移転した。
加茂園といえばなんといっても「とんちゃん」。とんちゃん独特の臭みをとるために、薄皮・脂などをすべて取り除き何度も手洗いを繰り返すという手間と時間がかかる処理をしている。ぷるぷるの食感が独特で甘みを感じる。味噌味が付いているのでタレなしでも十分に美味しい。この味を求めて何年も通う遠方の客も多いという。ここへ来たなら是非とんちゃんを味わってほしい。
人気の塩タンは、鮮度を保つために皮付きのまま仕入れて店で処理をしている。機械ではなく手切りで分厚いのが特長。出荷からお客様の口に入るまで一度も冷凍されていない。このようなこだわりが「本物の塩タン」といわれている所以だ。旨みが一切逃げないのでジューシーさが桁違い。レモン汁を付けて食べるのが一般的だが、そのまま食べるのが加茂園流。一頭から約4kgしかとれない希少な部位である人気のハラミは、ロースやカルビとは違い内蔵の一部であるため独特の味わいと食感が楽しめる。
飲み物は、焼酎・ワイン・シャンパンなどアルコール類はいつも多種用意している。特に焼酎はプレミア銘柄を格安で提供している。「夫婦二人で営業しているため、お客様に少し迷惑がかかるかも知れない」と恐縮する二代目。人件費を節約している分、お得に提供することを信条としている。基本的には夕方5時からの営業だが、お客様の要望によって昼からの営業にも対応してくれる。予約制ではないが毎日混みあうため予約した方がいいだろう。
※この記事は2019年04月01日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。