五九四年 聖徳太子建立 霊鷲山降劔院
霊鷲山というのはお釈迦様のお寺のみにつく名で、真福寺の開創は古く聖徳太子までさかのぼる。鎌倉時代に最も栄え、36の末寺を有したという。現在は、身体健康と目の薬師様として愛知県下はもとより全国より多くの信仰を集めている。美しい伽藍、境内の佇まいなど、古寺を訪れる目的は様々だが、真福寺はそんな目的に加えて真っ赤な空中回廊や竹林、竹膳料理を楽しむことができる。
1. 仁王門
現在の仁王門は、応永17年(1410)に焼失後、明応3年(1494)に再興された。仁王像は永正12年(1515)に建立されたもので3mを超える巨像である。
2. 本堂
参道を登ると本堂が見えてくる。本堂の中心に八角の御堂があり、その中の井戸の水が本尊である。水の体の薬師、水体薬師といい、この水が目と身体に大変良いということから1400年以来、御水の信仰が続いている。
3. 多宝塔
本堂の階段下に多宝塔がある。塔の中には、釈迦、多宝如来の2仏が同座している。東方宝浄世界の教主、室町初期建立。
4. 鐘楼(招福の鐘)
本堂から向かって右へ続く赤い空中回廊を渡ると鐘楼がある。百八の福徳を授ける梵鐘があり、お参りされた方々がつくことができる。
5. 大師堂
本堂の裏に大師堂が佇んでいる。本尊、慈恵大師は文永11年(1274)鎌倉中期の春快作であり、建物もこの年に建立されたものである。(国重要文化財)
※この記事は2019年04月01日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。