白鳳5年(676)に創建され今留明神・物部氏の祖神を祀ったとされている「野田八幡宮」。武の神として、歴代の刈谷城主、とくに福島藩主の板倉氏は三河領内の総氏神として尊崇された。刈谷市では最も位の高い神社であり現在末社が23社。敷地内には今留の森がある。
1. 参道
正面入口である南門に立つと、境内まで約200メートル続く参道がある。両脇の松並木による心地よい日陰を歩きながら奥正面の拝殿へ向かう。一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居をくぐると重厚な拝殿が見えてくる。一の鳥居左横には戦没者の記念碑がある。
2. 拝殿
樹々に覆われるように佇む、檜皮葺の屋根を持つ野田八幡宮拝殿。拝殿内は広く、やわらかい光に包まれていて、正面奥に本殿への入口が見える。現在の拝殿は明治17年(1884)に改修されている。
3. 本殿
拝殿の正面奥の扉を開けると「本殿」の重厚な入口がある。普段は入ることができない本殿の脇にまわると全景撮影ができる。樹々が茂っているため拝殿の塀の外からは木の葉で見え隠れしながら本殿を見ることができる。昭和14年(1939)に改修されている。
4. 安産の井
拝殿の裏に「安産の井」はひっそりと佇んでいた。
5. 末社殿
神楽殿
拝殿の右手、樹々に包まれて「末社殿」があり、その手前に「神楽殿」がある。
野田資料館
野田八幡宮内には、野田地区の人々が建てた「野田資料館」がある。野田八幡宮の宝物として刈谷藩初代藩主水野勝成公が奉納した「総髪兜」、小野小町一代記、正安2年(1300)の棟札をはじめ歴代藩主から寄贈された棟札や絵馬が保管されている。別館にはこの地域に関する古文書などがある。
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