丹精込められた一品一品。
自然の懐に抱かれながら、四季折々の味をゆったりと楽しむ。数寄屋風造りの寿司割烹の店が岡崎の郊外にある。乙川に沿って上流に向かう道すがら、ドライブがてらに、いや、わざわざ足を運ぶにふさわしい店だ。
丹精込められた料理が一品一品、有田焼や美濃焼の器に美しく盛られる。「蓋を開け、喜ぶ様を想像して」と、蓋を取る楽しさを演出する。大阪で長く修行した店主の料理には遊び心もたっぷりつまっているのだ。
写真の「懐石遊膳・宝石箱」(税別3,000円)はまさに宝石箱を開ける瞬間のように、心を躍らせれる。新鮮なお造里、幽庵焼き、鯛の卵や凍み豆腐の丁寧な含め煮など。細やかにゆきとどいた料理人の心くばりが伝わってくる。メインの中寿司は、舌がトロけそうな穴子や新鮮な旨味の海老など絶品ぞろい。
懐石遊膳は、ほかに2種ある。「万華鏡」のメインは、わんこちらし三品。具は17種の中から選べる。「玉手箱」は、穴子ちらしになる。いずれも揚物がつくと3,800円に。(限定30食 土・日・祝日は除く)
リーズナブルな松華堂・そよかぜ(税別2,000円)、わかば(税別2,500円)なども。にぎり寿司は税別1,800円、ちらし寿司は税別1,800円から。
夕食は寿司のおまかせ、おまかせ懐石など税別5,000円から。ふぐや丸あんこうの鍋料理もある。(要予約)60席。
※この記事は2004年01月10日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。