旬の素材を丹精込めて。
日本料理が楽しくヘルシーに味わえると評判だ。
女性にも男性にもファンが多い20食限定の「懐石ランチ」(1575円)。かわいい器が並ぶお膳には、三河湾の海の幸はもちろんのこと、季節の野菜をふんだんに取り入れている。卯の花や切干大根の味のセンスから、どんな料理にも丹精を込める料理人の優しさが伝わってくる。エビの湯葉巻き、サーモンのサラダ、刺身盛合せ、タラの甘酢あん、酢の物、根菜の煮物、茶碗蒸し。それに天丼(その日の仕入れで海鮮丼やネギトロ丼にも)と味噌汁。白玉のデザートも付く豪華なランチだ。
料理人は二代目店主の中神知久さん(43歳)。初代中神敬さん(75歳)の三男で、調理師専門学校を経て、名古屋の老舗料亭で18年間修業した。
「私は魚中心にボリュームのある料理を作っていたが、息子はセンスがいい。手間隙かけて工夫している。尊敬できる」と目を細める敬さんは昨年、旭日単光章を受賞した。県飲食生活衛生同業組合副理事長歴任ほか食中毒対策や食材の原産地表示の啓発に尽くしたというもの。今は二代目の裏方に徹し、支えているのがうれしそう。
「魚だけにならず旬の野菜を生かして、栄養のバランスを考えています」と知久さん。「得した気分で帰ってほしいから」とにっこり。
リーズナブルな「お刺身膳」(1365円)、「ヒレカツ膳」(同)など、メニューは多い。新年会、祝いの宴会料理は3150円からだが、予算の相談に応じてくれる。36席。
※この記事は2012年01月10日時点の情報を元にしています。現在とは内容が異なる場合がございます。