十周年記念コース料理

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　料理人でありオーナーの後藤氏は、19歳から寿司職人の道に入り、旧蒲郡プリンスホテル（現蒲郡クラシックホテル）にてオープンから18年間に渡り板前をしていた。50歳になるのを機に美食旬彩はつ花をオープンして10年目になる。ホテル時代に後藤氏がつくった和食の味が忘れられなくて訪ねてきた常連さんもいる。
　店内は、入り口で靴を脱いで上がる落ち着いた和風空間。席数は5席18名、全てがロースタイルの椅子とテーブルで年配を考慮している。
　はつ花で提供しているのはコース料理のみで、昼はAコース1,850円・Bコース2,500円、夜は彩コース3,800円・華コース4,500円・特別コース5,000円。今回ご紹介する料理は夜のみ提供する「10周年記念コース料理3,240円」。
　先付は夏野菜のコーンソース（ほうれん草の青寄せ）、パプリカ、コーン、オクラ、もずくゆず大根。旬の甘みを感じる。前菜は5品で、海老のバジルディップ、薩摩芋のレモン煮、卵焼き、イカ・スモークサーモン・きゅうり・ねぎの辛子酢味噌和え、南蛮漬け。出汁がきいた薄味なので素材の香りが楽しめる。サラダは、蕎麦のレモン風味サラダ。ほんのり酸味があって食感もいい新しい蕎麦の食べ方を提案している。今日の焼き物は、スズキのソテー。生麩・エリンギ・コリンキーかぼちゃ・アスパラ・にんにくの芽・茄子。とてもジューシーでバジルとバターの風味がいい。寿司6点はその日の旬ネタとなる。今日は、金目鯛、平目、とんぼマグロ、赤イカ、生海老、卵焼き。握り具合やネタの甘みなど申し分ない。今日のデザートは高知産のメロン。
　お酒に関しては、その時々、酒屋にある面白そうな銘柄を仕入れているという。本日は、獺祭、十四代、石田屋、村尾などがあった。
　「安全で美味しいがイチバンです」「ホテルと同レベルの料理をできる限りリーズナブルに提供したい」と気さくに語る後藤氏。完全予約制ではないが、予約していただけるとありがたいとのこと。

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